本州唯一のナベヅルの越冬地、山口県周南市の八代盆地で新たなツルの飛来が丸2カ月も途絶えている。今季越冬しているのは昨年11月にやってきた4羽だけ。数が少ないうえ、観察スポットとして一般開放されている餌場に近づこうとせず、見学者らを落胆させている。
県内を強い寒波が襲った24日午後、光市の写真愛好家、田村光政さん(84)は野鶴(やかく)監視所でカメラを構えた。雪化粧した八代で餌をついばむ姿はぜひとも撮りたい構図。だが、目の前に広がる餌場の水田にツルはまったく現れなかった。
銀世界にうごめく3羽をとらえたのは監視所から南西に400メートルほど離れた竹やぶのそば。1000ミリの望遠レンズで引きつけて撮影したが、納得のいく1枚はものにできなかった。「ちょっと遠すぎますね。トリミングして画像を引き伸ばすとぼやけてしまう。もっと近くに来てほしいのですが」と苦笑した。
メッセージノートには「見えない 見えない 見えない」
市鶴いこいの里交流センター…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル